東京工業大学 山崎詩郎 助教授「SF映画『インターステラー』で学ぶ相対性理論超入門」を受講してきた!

東京工業大学 山崎詩郎 助教授「SF映画『インターステラー』で学ぶ相対性理論超入門」を受講してきた!
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理系なのに数学苦手なヤスです(笑)。

少し前になりますが、3月4日に渋谷の”Book Lab Tokyo”で開かれた山崎詩朗助教授による「SF映画『インターステラー』で学ぶ相対性理論超入門」という講座を受けてきました。

とても面白い講座でしたので、皆様とシェアしたいと思います。

 

山崎詩朗助教はどんな方?

山崎詩朗助教は、東京工業大学で助教授として物理学の研究をしている方です。

助教授として働く傍らで、今回の講座のように科学の啓蒙活動を積極的に行っています。

夢は、でんじろう先生のような子供達に科学の楽しさを教えられる人になることのようです。

また、独楽が大好きで、独楽博士としても活動しており、独楽に科学を融合させることで面白い独楽を作り上げています。

下記がブラックホール独楽と山崎助教が名付けた独楽です。

紫外線に反応する物質が独楽に使われていて、紫外線を照射することで紫外線が当たった部分が発光する仕組みになっているそうです。

もう一つの独楽は、先程のブラックホール独楽に水玉模様の紙を貼り付けた独楽です。

ある一定の周波数で点滅するライトを当てると、水玉模様が独楽の中心に向かって吸い込まれたり、排出されているように見えます。

 

山崎助教は、このような遊び心も持っている方です。

詳しくは、下記のインタビュー記事を見てください。

博士が選んだキャリアパス|山崎詩郎助教(東京工業大学)

インターステラーってどんな映画?

以下、Wikipediaより抜粋。

地球を離れ新たな居住可能惑星探索を行うためワームホールを通過し、別の銀河系へと有人惑星間航行(インター・ステラー)する宇宙飛行士のチームが描かれる。三次元に於ける不可逆性の時間と重力場、特殊相対性理論(ウラシマ効果)、特異点、ニュートン力学、スイングバイ航法、漆黒の宇宙空間、音の伝達、運動の三法則など科学的考証を用いた演出の他、人類存亡を賭けた未知の世界へ挑戦する倫理と勇気、信頼と愛、人生という限られた時間、ヒューマニズムも織り交ぜた物語の構成となっている。

脚本はジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランが執筆しており、2007年にジョナサンがパラマウント映画とリンダ・オブストの下で開発したスクリプトにクリストファーのアイデアが合わせられている。製作にはクリストファー・ノーラン、オブストの他に彼の妻のエマ・トーマスが参加し、また理論物理学者のキップ・ソーンが科学コンサルタント兼製作総指揮を務めている。(なお、キップ・ソーンは2017年、重力波検出装置の構築及び重力波発見への決定的な貢献により、ノーベル物理学賞を受賞している。)

この映画の注目点は、時間の魔術師と呼ばれたクリストファー・ノーラン監督と理論物理学者のキップ・ソーン教授によって制作されたことです。

クリストファー・ノーラン監督は、「インセプション」では夢をテーマに解釈が難解な映画を披露したり、「メメント」では記憶障害の男を主人公にしたサスペンス映画で注目を浴びています。

キップ・ソーン教授は、2017年に重力波を観測でノーベル物理学賞を受賞しており、物理学や量子論において最高の知識を持っている方です。

キップ・ソーン教授については、下記の記事が参考になります。

ノーベル賞受賞 「アインシュタインの宿題」を解いたキップ・ソーンとは何者か?

インターステラーは、キップ・ソーン教授の知見が多いに含まれた映画であり、物理学や量子論、宇宙論に興味がある方にとっては、何度見ても面白い映画でしょう。

本講座の受講者の中でも、複数回見たという方が過半数で、中には20回以上見た方もいらっしゃいました。

山崎助教に至っては、30回以上もインターステラーを見ているそうです(汗)。

最近でも、iMaxで見たいがために、カナダまで映画を観るためだけに渡航したそうです(笑)。

教授がそこまでどっぷり嵌まれる映画がインターステラーです。

講座は量子論の基礎から

本講座は、まず受講者の方に量子論や相対性理論の理解をしてもらう所から始まりました。

量子論や相対性理論と言っても、小難しい理論や数式はなく、文系でも理解できるように噛み砕いて教えてくれます。

具体的には、場所による時間が進む速度の変化や重力、光の性質について分かりやすく教えてくれます。

途中でアインシュタイン方程式という万有引力と重力場を定義する式が出てきます。

ふと山崎助教の服を見ると、なんとその数式が書かれたTシャツを着ていました!

「今日はパーカーで隠せるから良いけど、パーカーなしだとかなり恥ずかしいですね」と一言ありました(笑)。

後半はインターステラーの考察

後半は、前半で勉強した知識を利用してインターステラーの考察をしていきます。

おそらくインターステラーを視聴した人なら疑問に持つであろう点をピックアップして、山崎助教がその疑問を考察していきます。

特に私が興味を持った考察が、ミラーの惑星の高さ2000mの巨大津波の発生理由です。

これは、理論から説明できる内容で、通常の津波の発生原因から何故超巨大津波が発生するのかを丁寧に説明してくれて、とても面白かったです。

他にも、下記の疑問点の考察が聞けます。

インターステラーを知らない人でも楽しめる!

実は、私が本講座を受けた時は、インターステラーを観ていませんでした(笑)。

ただ相対性理論に興味があったため、なんとなく本講座を受講しましたが、本講座はインターステラーを知らなくても十分楽しめました。

むしろ本講座を受けてインターステラーに興味が出てきて、結果的にインターステラーを観るという逆の展開になりました(笑)。

インターステラー好きの方、相対性理論に興味がある方、山崎助教に興味がある方は、ぜひ参加してみて下さい。

また、2019年には、本講座に関する本を出版する予定だそうです。

それを待っても良いかもしれませんね!